負けない技術 / 桜井章一

 

読むきっかけ 

この本を読むきっかけはあるYouTubeチャンネルで桜井章一氏のことが紹介されていたからです。そのチャンネルのジャンルは哲学・思想についてなのでなぜ麻雀の勝負師である桜井章一氏を紹介するのか興味をもちました。

感想

非常に読みやすく気づきがある本です。勝負ごとに関わる方は読んで損はないと思います。勝負事というのはなにもスポーツに限りません。ぼくはFXのトレードの勝負でこの負けない技術という考え方が使えると考えました。商売などでも使えると思います。この本のタイトルである負けない技術とは何なのか?なぜ勝つ技術ではないのかというところが重要なポイントです。勝とうという欲が負ける元のようです。

 

桜井氏は自然が好きです。自然の中によく出かけ自然から学びます。自然の循環を見ます。動物は本能で生きています。必要以上に獲物を捕食したりしません。自然は常に変化しています。それを流れと言っているのだと思います。その流れを感じとり変化に自分を適合させる。場に馴染む。自分も自然の一部でその流れの一部です。

 

思考も自然の流れの一部で逆らってはいけないのでしょう。欲をはじめとして様々な雑念が頭に上ってきます。それらはノイズのようなもので頭の中を乱雑にします。片付けることの重要性もそのことからきているのでしょう。思考を整え流れを感じ取りしなやかに動くことが負けないことにつながると述べられています。

 

キーワード

  • 流れ 

自然には流れがある。人間も自然の一部なので流れを感じ取り逆らわない。

  • 片付ける

身の回りを片付けることから思考を整理することにつながる。

  • 自然

桜井氏は自然からすべてを学んでいるようです。自然の循環・流れを感じ取り自分もその一部だと知るのが大切なようです。

  • 感じる力

現代人は考えすぎる。桜井氏は思考よりも感覚を重視している。場や流れを感じ取る能力が重要ということだろうか。身の回りの些細なことから気づきを得ることを説かれています。

  • 準備・実行・後始末

後始末は次の準備の一部です。この一連のサイクルを習慣化することが大切だということです。